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ノンフィクション作家のノーマン・メイラー氏が亡くなった。
水戸の予備校へに講師として通っていた頃、特急車内での時間潰しにと思って買ったのが『心臓を貫かれて』という本だった。これは、強盗殺人犯のゲイリー・ギルモアが銃殺刑を希望し、執行されたという、実際にあった話を書いたもの。著者はゲイリーの実の弟で、身内という立場から、兄ゲイリーの心のうちや子ども時代からの生い立ち、家族の状況など交えて、事件を描いたものだった。
この事件について、ドキュメンタリー的な視点で書かれたのがノーマン・メイラーの『死刑執行人の歌』だった。
メイラーの本は、確かにノンフィクションとして秀逸な作品ではあったと思うのだけど、あくまでも第三者の目で取材した内容を書いたものだった。上記のゲイリー・ギルモアの本の方が確か後に出版されたのだと思ったけど、やはり身内が描き出すゲイリー・ギルモアの内面や苦悩は、第三者の描くそれよりも迫力に満ちていた。
私は、『心臓を貫かれて』を日本語で読み、同じ事件を別の視点で扱っているこの『死刑執行人の歌』も読んでみたくなった。どうせ読むなら原書で読んでみようと思い立って、こちらは英語で読んだ。
ノーマン・メイラーの本は、私が本格的に洋書を読むきっかけとなった本でもある、というわけで、その人が亡くなったというのはなんだか感慨深いものがある。
【校了】本の制作過程において、編集者のすべての作業が完了すること。
2006年3月に持ち上がったある企画本が、ようやく校了した。
足掛け1年と8カ月。1冊の本にかける時間としては異例の長さだ。
途中、企画自体が頓挫しそうになったこともある。
編集者の私には内容が理解できないほど専門的な内容の本だったため、ひとつひとつの作業に時間がかかり、スケジュールが読み切れなくて発売を何度か延期してもらった。
それでも、何事にも終わりはやってくる。
泣いても笑っても、これで終わり。
あとは、印刷工場に最後の出張校正に行って、発売日を待つ。
編集者というものになって10年近くになるけど、こんなにこの仕事が大変だと思ったことはなかった。
良くも悪くも、一生の思い出に残りそうな仕事となった。
2006年3月に持ち上がったある企画本が、ようやく校了した。
足掛け1年と8カ月。1冊の本にかける時間としては異例の長さだ。
途中、企画自体が頓挫しそうになったこともある。
編集者の私には内容が理解できないほど専門的な内容の本だったため、ひとつひとつの作業に時間がかかり、スケジュールが読み切れなくて発売を何度か延期してもらった。
それでも、何事にも終わりはやってくる。
泣いても笑っても、これで終わり。
あとは、印刷工場に最後の出張校正に行って、発売日を待つ。
編集者というものになって10年近くになるけど、こんなにこの仕事が大変だと思ったことはなかった。
良くも悪くも、一生の思い出に残りそうな仕事となった。
