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仕事柄、初対面の人と外で待ち合わせをして会う機会が多い。 今は便利な時代で、事前にメールで時間や場所を決め、地図を確認し、互いの携帯電話の番号を交換しておけば、まず会えないことはない。

でも、昔はこういうときにどうしていたんだっけ? ……と思っても、もう思い出せない。

私は出版社の人間なので、自分の外見や当日来ていく服の色などを説明したうえで、よく「○○という雑誌を手に持って立っています」とか、「○○社の紙袋を持っています」とか、そんなことを言っていたような気がする。

最近困るのは、未だに携帯電話を持っていない人がたまにいることかな。もちろん、人それぞれポリシーがあるので構わないのだけどさ。

今回お会いする相手も、海外から一時帰国している人で、国内で使える携帯電話を持っていないらしい。

一応、私の連絡先は教えたんだけど、どうだろう。大丈夫かな。では、行ってきます。

今回作っていた本、進行が本当にめちゃくちゃで、印刷所に入稿したときには全体の4分の1くらいが真っ白なまま、つまりまだ中身ができていない状態だった。

印刷所から出た色校を戻すときに、残りのページを全部入れて、下版の日には印刷所の工場の会議室で出張校正をして、なんとか間に合わせた。

印刷所の営業の人には、「御社の方で、工場まで出張校正にいらしたのはあなたが初めてです」と言われた。なんだか、ダメ編集者の烙印を押された気分。

編集者って、キャリアを重ねた分だけ反則技を覚えるよなぁ。

校了

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【校了】本の制作過程において、編集者のすべての作業が完了すること。

2006年3月に持ち上がったある企画本が、ようやく校了した。
足掛け1年と8カ月。1冊の本にかける時間としては異例の長さだ。

途中、企画自体が頓挫しそうになったこともある。

編集者の私には内容が理解できないほど専門的な内容の本だったため、ひとつひとつの作業に時間がかかり、スケジュールが読み切れなくて発売を何度か延期してもらった。

それでも、何事にも終わりはやってくる。

泣いても笑っても、これで終わり。

あとは、印刷工場に最後の出張校正に行って、発売日を待つ。

編集者というものになって10年近くになるけど、こんなにこの仕事が大変だと思ったことはなかった。

良くも悪くも、一生の思い出に残りそうな仕事となった。



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